拡張アート普及~どうやって色作るんだよ~
拡張アート普及~どうやって色作るんだよ~
拡張アート普及~どうやって色作るんだよ~
色の作り方の導入的な。
色作りって難しいですよね。拡張アート興味がある!でも絵を描くのって難しそう…という方の中にも、色作りが難しそうだと考えてる方は多いと思います。

実際、難しいです。おいらもよく間違えますし、コレでいいなと思った色でも後で見てみるとやっぱりダメじゃんと思うような事は何度もありました。
ですが色彩にも理論はあります。理論が全てでは無いのは勿論ですが、知っておくと何かの役には立ってくれるかも知れませんし、仕組みを知ることで絵の具を使う第一歩を踏み出しやすくなる部分があるのもまた事実です。
今日はその端緒を少し説明してみます。言葉足らずな所は多々ありますが、専門用語とかは使いませんので、あくまで参考程度に読んで頂ければと思います。


まずは色彩を支配しているパラメーターを3つほど。

1.色相
上の画像で示されてるものです。
思いっきりブッタギリで言えば、赤とか黄とか青とかの違い。色相を求める数式もありますが、よくわかりません。


2.彩度
真ん中の画像で示されてるものです。
彩りの度合い、ということでその色の強さや濃さ、鮮やかさといった点に関係するパラメーターです。MTGのイラストレーターで言えば、Ron Spencer氏の絵は彩度の高い色を、Rebecca Guay女氏の絵は彩度の低い色をそれぞれ多めに使っていると思います。
一枚の絵の彩度が統一されているとまとまった感じは出ますが、失敗すると平坦な絵になってしまいます。
彩度の変化が大きい絵ですと力強い印象を与えることが出来ますが、失敗するとグッチャグチャなカオス絵になってしまいます。

絵の具に白や灰色、黒を混ぜることで彩度を下げることが可能です。
1枚の絵の彩度を全てOFFにしてみると、その絵は白黒の絵になるというわけですね。


3.明度
下の画像です。
明るさの度合い、と描きますがアクリル絵の具は発光しません。
ですので明るさを表現したいときは白黒の強さで調整するわけですね。
白は明度最高、黒は明度最低というわけです。明度の調整には白や灰色、黒を混ぜ…
あれ、それって彩度の調節に使ったんじゃなかったっけ。


そーなんです、絵の具に
・白を混ぜると彩度が下がって明度が上がり、
・黒を混ぜると彩度が下がって明度が下がるのです。


じゃあ明度だけ上げたいときはどーすんだよ、光当たってるところとか明度上げたいじゃん!





そんな時は…





彩度も一緒に下げてしまえ!


なんて言うとプロの方からお叱りを受けるかも知れませんが、ぶっちゃけ構いません。


例えばご自宅の前の道路を考えてみて下さい。
雨の日は路面が濡れて、日光があまり当たっていません。水の反射とかはさておきまして、この時のアスファルトは「暗く」見えますよね。
よく晴れた日なら、アスファルトの色はどうなってるでしょうか。
「明るく」なってますよね。でもコレは、日光の反射が大きいと明るく、反射が少ないと暗いと我々の目が感じているだけなのです。決してアスファルトの色自体が変化しているわけではありません(当然ですね)。

しかしその晴れた日の道路を絵に描くときは、我々は日光の反射に頼らない方法で明るさを示さなければいけませんし、雨水や曇天に頼らず暗さ・重ったるい感じを表現しなくてはいけません。


じゃあどうすれば…?.

もう一つ思考実験。
精巧な道路のジオラマを仮定しましょう。小さくて、机の上に乗っかるようなサイズのものです。
超・超強力なライトでジオラマを強く照らし、ジオラマを撮影するとどうなるでしょうか。
順光撮影とか逆行撮影とか関係なく、写真は真っ白けになると思います。
少しだけ光を弱くすると、輪郭くらいは判別できるようになってもまだまだ只の白っぽい写真でしょう。
超・超強力なライトを引っ込めて普通の照明を当てると、作ったとおりの色合いで写真が出来ると思います。

照明を消すと、全体的に陰が掛かって黒っぽい写真になりますね。
部屋の電気を全部消してカーテンを掛けて撮影すると、何も写っていない真っ黒な写真が出来ると思います。


つまり我々が見て感じる明るさとは、白っぽさ黒っぽさという度合いに大きく依存しているわけです。
白っぽい色を作る時は…?


そうです、彩度を下げれば良いのです。



厳密に正確な定義ではありませんが、あくまで導入部分と言うことで「だいたいあってる」くらいの文章でご理解頂ければと思います。


追加補足など
画像処理ソフトなどでこのパラメーターは比較的自由に操れますが、そういったソフトをお持ちの方は一度、何かの画像(写真が望ましいです)のパラメータを色々操作してみて下さい。
画像の明度だけガン上げしても、自然な明るさは得られない事がおわかり頂けると思います(彩度もまた同)。

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